The KSL Awards 2015 激戦の関西、全国への挑戦。


ksl_pics_02また、この季節が巡ってきた。関西サッカーリーグの年末恒例行事「The KSL Awards 2015」が、2015年も押し迫った12月19日(土)大阪市内のホテルで開催された。今回も200名にのぼる関係者が集まる盛況ぶりで、参加者たちはシーズンを通じての活躍と健闘を讃え合った。

昇格を目指してしのぎを削る
2015シーズンの攻防。

2015シーズンも熾烈な戦いが繰り広げられた関西サッカーリーグ。その強さは、リーグ終了後に行われた全国社会人サッカー選手権大会(全社)でも如何なく発揮され、ベスト4のうち3チームを関西勢が占めるという健闘ぶりだった。しかし、JFL昇格を懸けた全国地域リーグ決勝大会(地決)ではいずれも1次ラウンドで敗退。全国で戦うための課題を改めて実感するとともに、悔しい経験を糧として来季へ再び闘志を燃やすシーズンとなった。
Division1は、JFL昇格を目指し新体制でシーズンに臨んだアルテリーヴォ和歌山が、連敗スタートからの11連勝という驚異的な戦いぶりで優勝。2位バンディオンセ加古川・3位アミティエSC京都もシーズン終盤まで優勝の可能性を残す熱戦を繰り広げた。リーグ終了後に岩手県で開催された全社では、アルテリーヴォ和歌山が優勝、阪南大クラブが2位、バンディオンセ加古川が3位と関西勢が上位を独占してJFL昇格が懸かる地決に出場。シーズンを締めくくるKSLカップでは、関大FCが優勝、AS.Laranja Kyotoが2位、阪南大クラブが3位という結果になった。
Division2は上位3チームが最終節まで優勝と昇格を争う大混戦となった。優勝した京都紫光クラブは昨シーズン7位からの大躍進、2位のルネス学園甲賀は昨シーズン滋賀県リーグから昇格したばかりのチームで、両チームとも2016シーズンはDivision1での戦いに臨む。なお上位3チームはいずれも勝点29で、3位のアイン食品とは得失点差3の僅差だった。

2015シーズン表彰
チームで勝ち取ったアワード。

<Division1>
チーム表彰

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優勝:アルテリーヴォ和歌山
準優勝:バンディオンセ加古川
3位:アミティエSC京都
フェアプレイ賞:阪南大クラブ

 

個人表彰

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●ベストイレブン
GK:日野優(バンディオンセ加古川)
DF:角南裕太(アルテリーヴォ和歌山)、鈴木翼(アルテリーヴォ和歌山)、池田力(阪南大クラブ)
MF:白方淳也(アルテリーヴォ和歌山)、芝崎純平(アルテリーヴォ和歌山)、鈴木玲央(バンディオンセ加古川)、篠原嗣昌(アミティエSC京都)、守屋鷹人(アミティエSC京都)
FW:梅村エイジ(レイジェンド滋賀FC)、ソウザパウロ(AS.Laranja Kyoto)
●最多得点賞:篠原嗣昌(アミティエSC京都)
●最多アシスト賞:白方淳也(アルテリーヴォ和歌山)
●最優秀新人賞:三野草太(レイジェンド滋賀FC)、ソウザパウロ(AS.Laranja Kyoto)
●最優秀選手賞:芝崎純平(アルテリーヴォ和歌山)

<Division2>
チーム表彰

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優勝:京都紫光クラブ
準優勝:ルネス学園甲賀
3位:アイン食品
フェアプレイ賞:ルネス学園甲賀

 

個人表彰

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●ベストイレブン
GK:浅野裕也(京都紫光クラブ)
DF:細田裕翔(京都紫光クラブ)、渡部寛(京都紫光クラブ)、末廣英雄(ルネス学園甲賀)、岡崎太一(関学クラブ)
MF:中田顕斗(京都紫光クラブ)、上松幹(ルネス学園甲賀)、湯澤匡(アイン食品)
FW:篠部拓真(京都紫光クラブ)、酒井達磨(ルネス学園甲賀)、徳永雄大(岸和田クラブ)
●最多得点賞:篠部拓真(京都紫光クラブ)
●最多アシスト賞:上松幹(ルネス学園甲賀)
●最優秀新人賞:大田皐介(京都紫光クラブ)、奥勇真(関学クラブ)
●最優秀選手賞:篠部拓真(京都紫光クラブ)

 

<KSLカップ>

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優勝:関大FC2008
準優勝:AS.Laranja Kyoto
3位:阪南大クラブ

 

<特別表彰>

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●リーグ特別表彰
110試合:福井貴教(AS.Laranja Kyoto)
105試合:三好拓也(アイン食品)
104試合:岸本直(ディアブロッサ奈良)
102試合:宇野和人(レイジェンド滋賀FC)
102試合:梅村エイジ(レイジェンド滋賀FC)

●Manager of the Year:橋本雄二(バンディオンセ加古川)
●Player of the Year:白方淳也(アルテリーヴォ和歌山)

 

全力を尽くした2015シーズン。
上を目指す戦いは、終わらない。

<アルテリーヴォ和歌山>

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JFL昇格を目標に、坂元新監督を迎えて臨んだ2015シーズン。11勝0分3敗・勝点33でDivision1優勝を果たした。

●坂元要介監督

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全体的には良いシーズンでした。プレシーズン時に不安視していたメンタル部分の課題が開幕時に出て2連敗しましたが、選手がもともと持っていたポテンシャルは高いレベルにあるので最終的には想定した通りの結果になりました。全社・地決ではチームにまだ足りないものがあるとわかりましたので、それをいかに補っていくか、いかに勝ち抜いて力をつけていくかが来季への課題ですね。今季以上のものが求められると思うので、良い準備をして臨みます。また、応援をよろしくお願いします。

●芝崎順平選手

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MVPはチームがくれた賞だと思っています。今シーズン、11連勝で引き分けなしというのは人生でも一度あるかないかの体験だったのですごく充実していましたし、全社もその勢いでとれました。しかし最後しりすぼみしたのは、今シーズンの弱いところが出たのかなと思います。監督がおっしゃるとおり、来年は1年を通してより高いレベルでプレーできるチームづくりをやっていきますので、その中で頑張っていきたいと思います。

●児玉佳世子GM

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リーグ戦では優勝しましたけれど、課題や反省も多いシーズンでした。特に全社や地決では、遠征に関わるさまざまな業務を経験し、全国で戦うチームを運営していく上でもとても勉強になりました。(アルテリーヴォ和歌山にとって)地域リーグは次のステップに行くためにあると思っています。ここでしっかり経験を積んでクラブをつくっていくことが大事なのです。今シーズンの反省を活かし、プロスポーツを興業できるクラブになれるよう、チームとともにスタッフも成長していきたいですね。

 

<バンディオンセ加古川>

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リーグ最少失点のチームは、8勝4分2敗の2位でフィニッシュ。全社3位となり地決でも健闘した。橋本監督はManager of the Yearを受賞。

●橋本雄二監督

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今シーズン、選手たちはめいっぱい頑張ってくれましたが、中途半端な結果しか残せず昇格も果たせませんでした。しかし、チームの方向がはっきり定まったシーズンでもありました。選手たちがみんな同じ方向を見てチームとして戦えたのは良かったですね。来シーズンは結果を出すためにも1点以上失点しないチームへとレベルアップしていきます。より一層チームを強化してJFLに昇格できるように頑張ります。

<アミティエSC京都>

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塚原監督就任3年目のシーズン。リーグ最多得点を誇る攻撃力で終盤まで優勝争いにからみ、9勝1分4敗の3位。全社ではベスト8に進出した。

●塚原真也監督

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毎年激戦と言われるリーグで、得点は計算できるのですが失点がなかなか抑えられませんでした。それが優勝を逃したことにつながったと思います。リーグ優勝し地決を勝ち抜いて昇格するには、まだまだ足りないと思いました。就任3年目、楽しいことももちろんありましたがやはり勝たなければ意味がありません。そこは厳しく追求したいですね。試合にはスクールの子どもたちも応援に来てくれます。いつも勝てる姿を子どもたちに見せられればなと思います。

<レイジェンド滋賀FC>

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戸塚監督を迎えて臨んだシーズン、7勝3分4敗でリーグ4位。全社では2回戦で三菱水島FCに敗れた。「賞はいただけましたが、チームとして結果を残せなかったのは残念です」と声をそろえたのは、ベストイレブンの梅村エイジ選手と最優秀新人賞の三野草太選手。結果にこだわるチームの来シーズンが楽しみだ。

<関大FC2008>

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関西大学サッカー部のチーム。Division1昇格2シーズン目の今季はリーグ5位、KSLカップでは見事優勝を果たした。

●鳥居大地キャプテン

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昨シーズンは完敗でしたが、今シーズンはそれなりに勝つこともできました。試合内容では満足のいかない部分もありますが、最後はKSLカップで優勝できてとてもいいシーズンになったと思います。このチームは(関大サッカー部の)トップチームのひとつ下なので、シーズン中にトップチームに行く選手もいます。トップチームへの貢献も含めてシーズンを戦っているので、来季はトップチームのインカレ優勝も視野に入れて頑張ってほしいと思います。ぼく自身は関大サッカー部で4年間を過ごした中で、サッカーだけではなく人間的成長という部分でも良い経験ができました。卒業後は指導者という道でまたサッカーに携わり頑張っていきます。

<阪南大クラブ>

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阪南大学サッカー部のチーム。リーグ戦は6位ながら全社では準優勝で地決に進出しKSLカップでも3位となった。“フェアプレー”は阪南大学サッカー部の信条でもある。

●全隼太選手

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余計なファールなど観客の方に応援されなくなるようなプレーはなくしていこうとフェアプレーをスローガンに戦ってきましたので、フェアプレイ賞をいただけたことは大変嬉しく思います。リーグではもうひとつ結果がふるわなかったのですが、全社・地決とひとつひとつ勝利できたことで、より一層チームが団結できて成長できた部分がありました。そこは良かったなと思っています。(4年生なので)ぼくにとってサッカーは今シーズンで終わりですが、就職しても今まで学んだことを活かしていきたいと思います。

<京都紫光クラブ>

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2014シーズン7位だったチームが熾烈な優勝争いを勝ちきった。リーグ最少失点の守備力で、得点力もリーグ2位。篠部選手は最多得点賞とMVPを受賞した。

●児島信章監督

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去年は悔しい思いをしたので、今シーズンはチャレンジャーとしてしっかりやろうと話し合ってスタートしました。練習熱心な新加入選手に影響されて、選手たちの意識が変わったのも大きいですね。チームとしてこだわったのは「泥臭く」「ひたむきに」ということです。目の前の試合・目の前の相手だけに集中して最後まで泥臭くひたむきに戦おう、そうすれば結果はついてくる。その思いを大切にしてきたことで、今シーズンはどんな相手に対しても戦えるという手ごたえがありました。来シーズンはカテゴリーが上がります。自分たちを過信してはいけないけれど、チームとしてのこだわりを大切に、自信をもって挑みたいと思います。

●篠部拓真選手

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優勝は何より嬉しいですね。MVPはチームの結果が良かったから受賞できたと思っています。最多得点賞はぼくの力というよりも、チームがひとつにまとまったからでしょう。特に守備への信頼感は大きいですね。DFがしっかり守ってくれるから攻撃に専念できるという部分がありました。(Division1のチームとは)KSLカップで対戦していますし通用する部分もあると思います。でもリーグ戦はシーズンを通して勝点を積み上げていかないといけません。開幕までまだ時間があるので、オフにしっかり練習してシーズンに臨みたいと思います。

 

Interview by Yusuke ISHIKAWA  Michio KII