『クリムト・アライブ 大阪展』公式アンバサダー藤井フミヤさん登壇「どんな世界が観られるのか期待した」

黄金の世界に浸れる没入型展覧会『クリムト・アライブ 大阪展』が、堂島リバーフォーラムで開催中です。〈2026年3月1日(日)まで〉名作が放つ“黄金の輝き”を360度で浴びる圧巻の空間演出に加え、音楽や香り、さらには食をとおして、クリムトの美意識を多面的に体感できます。

12月10日(水)にはメディアセッションが開催され、公式アンバサダーの藤井フミヤさんが登壇。クリムトへの想いと本展の魅力を語ってくれました。

 

黄金に包まれる感覚へ──新しいクリムトの世界を体感。

グスタフ・クリムトは、19世紀代表する画家。会場に広がる大スクリーン映し出されるのはクリムトが描いた官能的で妖艶な“黄金の世界”です。

その輝きに身をおいて鑑賞する没入空間は、まるで絵画そのものの中へ迷い込んだかのような体験。『接吻(恋人たち)』『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I』などの名作が光と映像によって動きを与えられ、よりリアルな作品として鑑賞できます。その迫力は圧巻。さらに、独自の装飾模様がスクリーンに浮かび上がることで、クリムトの精緻な表現力も鮮明に感じ取れます。

『クリムト・アライブ 大阪展』の様子

また、クリムトがどのように独自の黄金様式を確立していったのか、その創作の遍歴をたどれるのも大きな魅力です。彼が大きな影響を受けた日本美術、なかでも大胆な構図や金箔をふんだんに用いた琳派の表現とのつながりが、映像の流れの中で自然に紹介。クリムトの足跡を知ると同時に、作品の見え方が変わるような新たな発見も得られる展覧会になっています。

『クリムト・アライブ 大阪展』の様子

 

音楽、香り、食。クリムトを五感で味わえる。

「クリムト・アライブ 大阪展」では、視覚だけでなく、聴覚や嗅覚でもクリムトの世界を楽しめます。ウィーンにゆかりのあるベートーヴェンやモーツァルトといったクラシック音楽が大音量で響き渡り、会場全体には上品で官能的な香りがほのかに漂います。“体感する芸術”と呼ぶにふさわしい、独自の没入感が魅力です。

さらに大阪展では、“食”とのコラボ企画も実施。大阪を代表するスイーツ「堂島ロール」の1カットを会場内で販売(毎日50個限定)するほか、金曜日は「スパークリングDAY」として、作品を鑑賞しながらウィーン産直輸入ワイン「キュヴェ・クリムト・スパークリング」を楽しめる特設エリアが登場。そのほかにもクリムト・アライブとのコラボ企画が多数用意されており、展示を堪能したあとに味覚を通じてクリムトの余韻に浸れる楽しみもあります。

『クリムト・アライブ 大阪展』の様子

 

藤井フミヤさんが語る本展の魅力「筆のタッチがすごく見える」。

12月10日(水)にはメディアセッションおよび内覧会が行われ、公式アンバサダーを務める藤井フミヤさんが登壇。クリムトへの想いや「クリムト・アライブ 大阪展」の魅力について語りました。

ミュージシャンとして活躍する藤井さんは、1990年代からアート活動にも積極的に取り組んでいます。クリムトの大ファンであることも知られており、ウィーンにあるお墓やアトリエを訪れたこともあるそう。

そんな藤井さんが本展のアンバサダーに就任。オファーを受けたときは、「単純にうれしかったです。どんな世界が観られるのだろうという期待感もありました」と振り返ります。

クリムトについては「ジャポニスムの影響を受けている部分があって、日本人としてシンパシーを感じるというか。日本人的なセンスが自分と一致するところがあって、見た瞬間に“この人の絵が好き”という感覚があった」と語り、ファンになった理由を明かしてくれます。

すでに本展を体感している藤井さんは、アーティストならではの視点で本展の魅力を伝えます。「筆のタッチがすごく見えるんです。こういうふうに絵の具を置いていったのかとか、巨大になることで本物の絵では見えない部分がわかるので、絵を描く人間としてはおもしろい」。

また、大阪展ならではの楽しみについてもふれ、「金曜日はスパークリングワインを飲めて、クッションに寝転がりながら観られるって。やり過ぎじゃない? カップルなら帰れないですよ」とユーモアを交えつつコメント。加えて「クリムトはデザイン画や風景画も描いていてバリエーションが豊富。色彩も豊かだし、こういう展示に向いている画家だと思います」とクリムトと没入型展覧会の相性のよさも語ってくれました。

『クリムト・アライブ 大阪展』メディアセッションでの藤井フミヤさん

 

『クリムト・アライブ 大阪展』

会期:2025年12月5日(金)~2026年3月1日(日) ※休館日:12/10(水)、12/30(火)~2026/1/1(木・祝)

開館時間: 10:00〜17:00(最終入場は閉館の45分前まで)

会場:堂島リバーフォーラム

料金(税込):

[当日]一般・大学生2,800円、中・高校生2,000円、小学生1,500円、

※未就学児入場無料。ただし、保護者(18歳以上)同伴でご入場ください。

※学生チケットをご購入された方は、入場時に学生証のご提示が必要です。(小学生を除く)

※障害者手帳などのご提示により、お付き添いの方1名様まで無料。(本人は有料)

※会場内混雑の際は入場制限を行う場合があります。

 

詳しくは公式サイト・SNSをご確認ください

公式サイト: https://klimtalive.jp/

公式SNS X: https://x.com/klimtalive

Instagram:https://www.instagram.com/klimt_alive/

masami urayama

関連記事