『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM@NAGASAKI 月光 ずっとこの光につながっていたんだ』舞台挨拶 「ずっと大阪につながっていたんだ」
この作品はライブの追体験ではない。――2024年10月13日に「長崎スタジアムシティ」のこけら落としとして開催された、福山雅治さんのフリーライブ「Great Freedom」が映画化。『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM@NAGASAKI 月光 ずっとこの光につながっていたんだ』が、2026年2月6日(金)より全国公開中です。
本作は、ライブの演者であり、長崎スタジアムシティのクリエイティブプロデューサーでもある福山さんが、自身の脳内にある“理想のライブの音”“理想のライブ演出”を追求した映像作品。そのなかで、福山雅治というアーティストと彼を見つめるファン、そして故郷・長崎との深い結びつきをエモーショナルに描き出しています。
公開初日となる2月6日には大阪で舞台挨拶が行われ、福山雅治さんが登壇。この日が誕生日だった福山さんを、会場に集まったファンが歌声で祝福する場面もあり、会場がひとつになる感動的なイベントとなりました。
大阪のライブは「MCで笑ってもらえるのか」という緊張感がある。
今回の会場となったのは、なんばパークスシネマ・スクリーン7。チケットを手に入れた多くのファンが詰めかけ、会場は熱気に包まれていました。MCの荘口彰久さんから「ここをライブ会場だと思って、盛り上がってもいいですよ」とお墨つきをもらい、期待感が高まるなかで福山雅治さんが登場。「ましゃ!(福山さんの愛称)」と大歓声が沸き起こりました。
この日が誕生日の福山さんは、まず「57歳になりました。1969年の2月6日、朝方だったと母から聞いています。57年間生きて、今日この日を迎えることができました。ありがとうございます」とあいさつ。
この日は映画公開初日と誕生日が重なったおめでたい日だということで、「誕生日が映画の公開日になったことって、ありましたっけ?」と福山さんが問いかけると、会場からは「ない!」という声が上がります。ともに長い年月を重ねているファンは、本人よりも福山さんのことをよく知っているかもしれない存在。「ぼくはファンのみなさまに(外部記憶として)クラウドしています」と、ユーモアたっぷりに笑わせました。
福山さんは、舞台挨拶の翌日から2日間、大阪城ホールでライブを開催します。「2月6日という日にライブフィルムの公開があって、明日からは大阪城ホールのライブがある。これは“ずっとこの大阪につながっていたんだ”と、そう感じている今日一日でございます」と、大阪との縁にも感謝の思いを語ります。
さらに、大阪でのライブには特有の緊張感があるといい、「最初に大阪でライブをやったときは、音楽的にというより、MCで笑っていただけるか? ということに緊張しました。今でも、そういう緊張感を若干もって登場しているんですよ」と告白していました。

ファンの愛情に、さらなる愛情を音楽に乗せてお返しできれば。
この日の舞台挨拶は、全国150カ所の映画館でもライブビューイングされました。福山さんは設置されたカメラに向かって「全国のライブビューイングでご覧になってくださっているあなた、本日は本当にありがとうございます」と手を振ります。
さらに今回は上映後の舞台挨拶ということもあり、「見終わったみなさんから感想をいただこうかな。なるべく多くの方とおしゃべりしたい」と提案。MCの荘口さんが感想や質問のある方を募ると、多くの手が勢いよく上がりました。
最初に指名された方が「ましゃ、お誕生日おめでとうございます。大好きです」とお祝いの言葉を送ると、福山さんは「ありがとうございます」と笑顔で応え、さらに「お名前は?」とやさしく問いかけます。ほかの質問者にも同様に接し、さりげなく真摯にファンと向き合う姿からも福山さんの人柄が伝わってきました。
そして、福山さんが“被爆クスノキ”を題材に平和への祈りを込めて制作した楽曲『クスノキ』のピアノ伴奏を担当する機会があったという彼女から、「伴奏をするときに、とても緊張してピアノを弾く手が震えてしまいました。ましゃも緊張されることがあると思いますが、そのときはどのような気持ちで登場を迎えられているのでしょうか」と質問されると、福山さんは自身が緊張する要因のひとつを明かします。
「自分がリハーサルでずっと積み重ねてきたもの、イメージをもって積み重ねて、ちゃんとリハーサルで完成だなと思ったものを100点としながら、まずその100点を表現できるかどうか。だけど、100点だと満足できないので、オーディエンスのみなさんといっしょにつくりあげるライブで、その100点を120点、160点、200点にできるのかという高望みをすることによって緊張するっていうのはあります」。
そのうえで、「これは甘えになってはいけないと常に戒めているのですが、(ファンのみなさんは)ありがたいことに見たくて見に来てくれている。福山のライブを聴きたいと、非常に愛情をもって会場に来てくださっているということを信じて、その愛情に対して“さらなる愛情で、音楽にその愛を乗せてお返しできれば”。そう思うことで、だいぶ緊張はほぐれるようになりました」と語りました。

『Great Freedom』というライブに、物語を足して作品にしていった。
次に選ばれた方も、まず誕生日のお祝いコメントを述べたうえで映画の感想を語りました。「ましゃがかっこいいのはもちろんですが、会場に来ているファンのみなさんの笑顔や涙にも感動しました。わたしもライブに行って感動をもらいますが、改めて映画で観ることで歌詞の意味をかみしめたり、自分が行ったような感覚になったりして、とてもすばらしい映像作品になっていました」と伝えます。
さらに「来週が自分の誕生日で、名古屋のライブに行く予定なんです。これも運命かなと思っているんですけど」とつづけると、福山さんはすかさず「ずっとつながっていたんです」とコメント。お祝いの言葉を求められると、「おめでとうございます」と笑顔で応えました。
しかし、ここで終わらないのが福山さんです。「ほかにも誕生日の方はいらっしゃいますよね?」と問いかけ、「直近」「先週」「来週」「今月」と広げていき、最後には「今年、誕生日がある方、おめでとうございます!」とまんべんなく祝福を届けていました。
また、京都から来たという女性は「このすばらしい映画の初日に、大阪で舞台挨拶をしていただき本当にありがとうございます。なかなか大阪に来ていただける機会はないと思っていますので、非常にうれしいです」と大阪で舞台挨拶が開催されたことに感謝します。
彼女は長崎でのライブを配信で鑑賞し、強く心を動かされたそうです。そのうえで本作を映画館で体験し「福山さんの理想の音楽、理想の映像を全身で浴びることができ、そのときの記憶がさらに濃密に、これからも残っていく体験になりました」と話しました。とくに印象に残った点として、「福山さんの声のリアルさ」と「光と影の使い方」を挙げ、「ライブ映像を理想に落とし込む過程で、足し算と引き算をされたと思います。執念をもって足した部分、あるいはあえて削ぎ落とした部分について教えてほしいです」と質問します。
これに対し福山さんは、「結構、前半はカットしています。実際のライブでは、登場して歌い出すまでのストロークもありましたし、頭の方の曲もカットしました」と説明。それは映画としての完成度を高めるための選択だったといいます。
「映画として観ていただくにあたっては、“マジックアワー”。(長崎のライブは)野外で天空が見えていて、ラッキーなことに晴れていました。そこから夕暮れになって、月が出てきて、最後は月光に照らされる。その時間軸のロマンチックさとでもいいますか、日が暮れていく感じの天空の変化をなるべく早めにもってこようということで、編集しました」。さらに、「日中の光だと照明やLEDが効かないんです。基本的には屋内で開催される設定で照明もLEDもつくられていて、暗い中で光の演出をするっていうのがライブの演出なのですが、今回は野外だった。じゃあ、何を優先したかっていうと、我々人間のチカラでは及ぶことのできない天空。その変化を最優先にしたというのがあります」と意図を語りました。
また、「足したものはそこかしこある」といい、「ライブの感動をそのまま真空パックするのではなく、その感動や興奮を素材として、もう一度再構築する。物語性や映像・音響技術も含めて再構築し、『Great Freedom』というライブに物語を足して『月光』という作品にしていった。だから、一年かかりましたね」と制作過程を振り返りました。

一番感動したのは、『家族になろうよ』でのファンの姿。
最後に指名された方は、福山さんの代表曲のひとつ『家族になろうよ』の演奏シーンに映し出されたファンの姿に、もっとも心を打たれたといいます。「妊婦さんのお腹をご主人がやさしくなでるところに号泣でした。というのも、わたしも妊婦のときにライブに参加して、『家族になろうよ』で同じシチュエーションになりました。そのときの子どもが生まれたのが、2月6日。わたしには2人の子どもがいるんですけど。息子も娘も2月6日生まれ。(わたし)1人でましゃのファンになって、中学生のころから追いかけて、ライブにも行って。明後日には、家族4人でライブに行かせていただきます。“ずっとこの光につながっていたんだ”というように、ましゃといっしょに人生を歩んでこられて、本当に幸せです。ありがとうございます」。その言葉に、会場からは大きな拍手が起こります。
福山さんも「すばらしい」を繰り返し、女性のお子さんの名前を聞いて呼びかけながら、「お誕生日おめでとうございます」とあたたかいメッセージを送りました。

みなさまから、誕生日プレゼントをもらっていいですか?
感動とあたたかな拍手に包まれたQ&Aが終わると、マスコミ向けのフォトセッションへ。その後、最後のあいさつかと思いきや、ここでさらなるサプライズが待っていました。
この日が誕生日の福山さんが「厚かましいお願いをしてもいいですか? みなさまから誕生日プレゼントをいただきたく、『Happy Birthday』を歌ってもらえませんか」と呼びかけ、「明日はライブなので、ちょっと歌を控えたくて。ぼくがギターを弾くので、みんなで歌ってもらっていいですか?」とギターを手にします。
そして、「こういうところが、うるさいんですよね」と苦笑いしながら、ギターの音を細かく調整し、歌いやすいキーを設定。準備が整うと、「じゃあ、みなさまから誕生日プレゼントをいただいてもよろしいですか。いきますよ。せーの」と合図し、ギターの音色とともに会場には「Happy birthday dear ましゃ♪」の大合唱が響きわたりました。

歌のプレゼントを受け取った福山さんは、満面の笑みで何度も感謝の言葉を伝えます。そして、「本日より公開となりましたライブフィルム『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM@NAGASAKI 月光 ずっとこの光につながっていたんだ』。音も映像も緻密に積み上げ、スタッフのみなさんのおかげでかなり濃密な作品になりました。一度でも十分なのですが、何度も観ていただくと新しい発見があると思います。よろしくお願いします」とメッセージを届け、再び大声援に包まれて舞台挨拶は幕を閉じました。

『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM@NAGASAKI 月光 ずっとこの光につながっていたんだ』
T・ジョイ梅田、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、T・ジョイ京都、MOVIX京都、OSシネマズ神戸ハーバーランド、kino cinema 神戸国際などで公開中。
公式サイト:fukuyamamasaharu-livefilm.com/gecko
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