最後の敵は、内閣総理大臣。―――2014年より5シーズンにわたりテレビ朝日系列で放送された大ヒットドラマ『緊急取調室』。天海祐希さん演じる叩き上げの取調官・真壁有希子をはじめとする「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーが、「取調室」という名の《密室の戦場》で行われる《銃も武器も持たない生身の人間同士の死闘》を描いた物語は大きな話題となり、人気シリーズとして不動の地位を確立してきました。
そして、長きにわたり多くのファンに愛されてきた「キントリ」がついに完結。12年間の集大成となる劇場版「緊急取調室 THE FINAL」が2025年12月26日から公開され、現在大ヒット上映中です。
2026年1月11日には、関西のファンへ感謝を伝えるべくキントリメンバーが来阪。主人公・真壁有希子役の天海祐希さん、管理官・梶山勝利役の田中哲司さん、チームきっての頭脳派・小石川春夫役の小日向文世さんが登壇し、チームワーク抜群の掛け合いを披露。ファンからの質問にもたっぷり答えました。
「どやった? おもろかったやろ?」
今回の会場は、TOHOシネマズ梅田のスクリーン1。西日本最大級の座席数を誇る会場にキントリファンたちが集い、大きな拍手でキントリメンバーを迎えます。
そんな愛あふれるファンの想いに応えるべく、天海祐希さんは一歩前に出て「こんにちは。天海やで! どやった? おもろかったやろ?」とベタベタの関西弁であいさつ。田中哲司さんも「新幹線に乗って、みんなに会いに来たわ。楽しんでいってや!」とつづき、最後は小日向文世さんが「寒いなか来てくださって、ほんまにおおきに!」と満面の笑みで感謝を伝えます。
あいさつ後にはトークセッションがスタート。今日のMC・FM802 DJ飯室大吾さんから“大阪のお客さまの印象”を尋ねられると、「大阪のお客さまは割と前のめりに楽しんでいただける」と天海さん。さらに、「舞台のときも割とそうですよね?」と振ると、田中さんは「関西はすごくやりやすい。(感情を)バーンと出してくれるステキなお客さんです」と応じ、小日向さんも「お客さんの反応がよくてやりやすいと、共演者たちと話しています」と明かしてくれました。
また、関西で暮らした経験のある天海さんに対し、「田中さんと小日向さんを連れて行きたい場所は?」とMCが質問すると、天海さんは「関西に住んでいたときは、あまり表に出ていなかった」と告白。現在放映中の朝ドラで大阪に滞在していた小日向さんも「大阪城のなかを抜けてNHKに通っていただけ」と、2人とも出不精であることを認めていました。
ただ、田中さんは違うようで、「大阪で居酒屋に行くのが好きなんです。お客さんの雰囲気やメニュー、出てくるお酒も東京にはあまりない感じで。そのお酒で酔いつぶれるのが大好きです」といい、お気に入りの店が難波にあることも教えてくれました。

東京での舞台挨拶のサプライズに「めちゃ笑った」。
先日行われた東京の舞台挨拶では、不参加だった小日向さんのメッセージや、田中さんからの花束贈呈など、天海さんへのサプライズが仕掛けられていたそう。仕掛けられた天海さんは、感極まって涙したのかと思いきや「すごく笑いました」と振り返ります。「しっとりとした音楽が流れて、“あれ、田中さんがいない?”と思ったら、(花束を高く掲げるポーズをして)田中さんが出てきて、めちゃ笑いました」と、天海さんはアクションつきで再現。
しかし、田中さんが「あれは、ちょっと失敗しました」と反省すると、「失敗じゃない、あれが良かったんです。すごく笑いましたけど、うれしかった。ありがとうございます」と、あらためてお礼を口にします。
また、東京の舞台挨拶に登壇できなかった小日向さんは、今回が本作の舞台挨拶に初参加。「こうやって、天海さんと哲ちゃんとまた会えて、すごくうれしい」と喜びを語っていました。

内閣総理大臣役の石丸幹二さんは、ジェントルマンでステキ。
「大感謝ツアー」と銘打った今回の舞台挨拶では、ティーチインも開催。会場のお客さまに質問を募ったところ、勢いよく多くの手があがります。
最初の質問は、「シリーズがはじまった12年前と今の違い」について。「違い……年齢が上がっていますよね」と天海さんが口火を切ると、小日向さんは「大杉(漣)さんがね」と、2018年に亡くなったキントリメンバーの大杉漣さんに思いを馳せます。
また、「ぼくたちはあまり変わっていなくて、役とともに歳を取って、ともに歩んでいる感じかな」という田中さんの言葉を受け、天海さんは「(演じた)真壁は訓練もなくキントリに入ってきているから、12年かけていろいろ学んでいきました。ファーストシーズンでベースを決めて、そこから徐々に台本に書かれているものにプラスして、成長度合いを足していけた感じですかね」と12年間の役づくりを振り返っていました。
つづいてあがったのは、「最後の敵となる総理大臣との対峙シーンについて、裏話や思い出を教えてほしい」というもの。天海さんは、この重要なシーンが内閣総理大臣・長内洋次郎を演じた石丸幹二さんの撮影初日だったことを明かし、「すごく大変だったと思います。だけど、綿密に役づくりをしてきてくださったので、バンとぶつかっていけた。それに、石丸さんは終始ジェントルマンでステキでした」と称えます。
キントリは緊張感のある会話劇が中心です。MCから「石丸さんと天海さんで事前に話し合ったのか?」と問われると、「相談はしていません。間を取りたいところなどは、阿吽の感じでした」と天海さん。長年培ってきたキントリの現場だからこそ完成できたシーンであることがうかがえます。

ほかの役を演じるなら、でんでんさんの菱本進。
3つめに飛び出した質問は、「大事な場面の撮影では、どのように気合を入れますか」。すると3人は、「特にない」と口をそろえます。
「気合を入れると、ろくなことがないんです。それに、シーンがはじまる前に気合を入れるのは(演じている)管理官っぽくない。フワッと入って、フワッと終える感じです」と田中さん。小日向さんも、「役としては音の出ない口笛を吹くという設定がありましたが、個人としては別に……天海さんを見て気合を入れる感じですかね」と明かします。
天海さんはNGがつづくと自分に喝を入れるために太ももを叩くそうで、その姿を見ると田中さんと小日向さんはキリッと気合が入るのだとか。「ぼくたちがミスしても許してくれるのに、自分のミスにはとてもきびしい」と語る小日向さんに天海さんは、「こんな私を支えていただいているのに、しめしがつかないですから」と自分に厳しくする理由を打ち明けます。
また、「自身の役以外で演じてみたい役はありますか?」という最後の問いに、3人はしばし頭を悩ませます。考えた末、天海さんは「ないです」と回答。小日向さんと田中さんは、でんでんさんが演じた菱本進役をあげます。「説明セリフがなくて、意外とセリフが少ないのに効果的」と2人が選んだわけを述べると、天海さんは「それは、でんでんさんがやるから。自分がその役をやっても、同じ効果が得られるかというと、そうじゃない」と指摘。田中さんと小日向さんは“たしかに”とうなずいていました。

キントリのすべてが終わってしまう、本当にさみしい。
盛り上がったティーチインが終了し、登壇した3人はあらためてあいさつします。
「12年間の応援をありがとうございました。ファイナルをご覧いただいて、みなさんとお会いすることは、もうないのかもしれませんが、どこかのチャンネルをひねれば見られることがあると思います。そのときは、真壁をはじめとしたキントリのメンバーを思い出してください」と小日向さん。
田中さんは「今日、大阪に来ることができてよかったです。撮影が終わってしばらく経つのですが、この大感謝ツアーが終わると、キントリのすべてが終わってしまう。本当にさみしいです。だから、こうした出会いを大切にしていきたいと思っています。今日はありがとうございました」と語り、キントリが終わってしまう名残惜しさとともに謝意を伝えます。
締めを託された天海さんは「この12年間、『緊急取調室』を愛してくださったみなさん、そしてこの映画から、もしくはシーズン5からキントリを楽しんでくださったみなさん、本当にありがとうございました。いろいろあった映画ですが、こうして無事に観ていただけることを幸せに思っています。それもこれも、関係者、スタッフ、共演者、ゲスト、そして観に来てくださったみなさんのおかげです」と感謝を述べます。
つづけて、「これで真壁有希子とはお別れになりますが、いつまでもみなさんの心に『緊急取調室』があると幸せです。大きなスクリーンで、私たちの最後の活躍を見届けてください。今日は寒いなか、ありがとうございました」とメッセージを送りました。
そしてフォトセッション後、3人は観客の近くまで出向いて大きく手を振り、カラダ全体で“12年間分のありがとう”を届けていました。

劇場版「緊急取調室 THE FINAL」
TOHOシネマズ梅田、TOHO、大阪ステーションシティシネマ、シネマズなんば、TOHOシネマズ二条、MOVIX京都、OSシネマズミント神戸、109シネマズHAT神戸などで公開中。
公式サイト:https://kintori-movie.jp/index.html
© 2025 劇場版「緊急取調室 THE FINAL」製作委員会