展覧会「Mozuアートワーク −ちいさなひみつの世界−」 スモールワールドの住人となってアートを自由に楽しむ。

コマ撮りアニメ、ミニチュア、トリックラクガキという3つの分野で活躍するマルチアーティストMozu。高校2年生のときに自分の部屋を再現したミニチュアがSNSで話題となり、独自のクリエイトをスタート。現在はInstagramで22万人以上のフォロワーを有するなど、その動向に注目が集まっています。

大丸ミュージアム〈梅田〉では、Mozu初の展覧会「Mozuアートワーク −ちいさなひみつのせかい−」を開催中(〜8/30まで)。これまでの作品群から新作までをラインアップし、かわいくて懐かしいMozuワールドをたっぷり堪能できます。

 

見て、撮って、アップして!多面的に楽しめる展覧会。

Mozuの作品たちは、日常にある風景を切り取り、リアルに再現しているのが大きな魅力。かわいくてどこか懐かしさも感じる作品たちを会場で実際に目にすると、構造の細かさや再現度の高さに圧倒されます。また、SNSで見て「これはどうやってできているのだろう?」と不思議に思っていた部分が、実際に確認できるのも答え合わせのようで楽しい。

映像や画像で発表されている作品の裏側がじっくり見られるなど、Mozu作品のA面だけでなくB面部分も堪能できる展覧会になっています。

 

「人を驚かせるのが原動力」と語るMozuの作品には、いたるところに遊び心が加わっているのもワクワクするポイントです。例えば、「こびとシリーズ」の小物たちをじっくり観察すると、なにげに置かれているダンボールや本棚の雑誌などクスッと笑える小ネタがちらほら。見つけられると、ちょっとトクした気分になります。

 

このように、本展はいろいろな楽しみ方を発見できる多面的な展覧会。一部を除いた作品たちは撮影OKなので、目でじっくり鑑賞したあとは自分がベストを思える角度を探して撮影すれば、“自分だけのMozuアートワーク”を手元に残せます。もちろん、それらをSNSにアップすることもお忘れなく!

高校三年の一年間をかけて制作した大作、ミニチュア「教室」 ©MOZU STUDIO

 

角度によって虹の立ち上がりが変化して楽しい、トリックラクガキ「虹」 ©MOZU STUDIO

 

 

「作品の住人になってほしい」

初日の開場を前にした内覧会にはMozuが来場。自身初の大きな展覧会とあって「普段は小さなスペースで制作しているので、こんなに大きなところに展示できてうれしい。たくさんの方々に関わっていただいて、こんなにステキな展覧会になりました」と感激した様子であいさつします。

内覧会に来場したMozu

 

また、本展覧会の楽しみ方を問われると、「こびとシリーズでは目線を下げてください。“自分がこの部屋に入ったらこれくらいかな”という角度で見て、作品の住人になってほしい」と伝授。撮影方法では「壁の外を入れずに写すと壁に穴を開けたように見える」とコツを披露し、さらには「ぼくがSNSにあげていない角度からも見られるのでチェックしてみて。秘密基地の裏側はちょっとおもしろいことになっていますよ」と明かしてくれました。

 

アートという枠を気にせず、軽快に、自由に、「何かをつくること」を楽しむ、Mozu。

彼から生まれる新しいイメジネーションの愉快さを、この展覧会で体感してみてはいかが?

ミニチュア「美術館」 ©MOZU STUDIO

 

「Mozuアートワーク −ちいさなひみつのせかい−

期間:2021年8月11日(水)〜8月30日(月)

開館時間:10:00〜19:30(20:00閉場)※最終日は17:30まで(18:00閉場)

会場:大丸ミュージアム〈梅田〉

展覧会の詳細は公式サイトをご覧ください。

公式サイト:https://dmdepart.jp/museum/umeda/mozu-exhibition/

masami urayama

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