映画『四月になれば彼女は』公開トークショーレポート 桜の開花とともに大阪へ春をお届けします。

川村元気さんのベストセラー恋愛小説を原作とした映画『四月になれば彼女は』が2024年3月22日(金)から全国公開。婚約者との結婚を控えた精神科医の主人公・藤代 俊(ふじしろ しゅん)を佐藤健さん、藤代の婚約者・坂本 弥生(さかもと やよい)を長澤まさみさんが演じ、多様なラブストーリーでさまざまな表情を見せてきたおふたりの新たな愛の表現が見られます。演出をするのは長編映画に初めて挑戦する山田智和監督。撮影監督に今村圭佑さん、音楽は小林武史が担当し、藤井風さんの新曲「満ちてゆく」が主題歌として華を添えます。

3月16日(土)には公開を記念した「FM802公開トークショー」を開催。主人公・藤代の初恋の女性で世界中を旅しながら藤代に手紙を送る伊予田 春(いよた はる)を演じた森七菜さんと山田智和監督が登壇し、映画の魅力を伝えました。

 

昨日は鶴橋にキムチを買いに行きました。

会場に森七菜さんと山田智和監督が登場すると、事前募集したFM802リスナーから大きな歓声と拍手が沸き起こります。森さんは幼少期に関西で暮らしていたことがあるそうで、大阪の空気を感じるかと問われると「感じています! 昨日は鶴橋にキムチを買いに行きました。〈キムチを買うなら鶴橋やで〉という父の言葉を思い出したので」とすでに大阪を楽しんでいる様子。山田監督は「熱気が違います。東京でもイベントをしましたが、大阪ならではの熱気がありますね!」と大阪の印象を語ってくれました。

映画『四月になれば彼女は』FM802公開トークショーの様子

ステージには、作品の印象的な場面を切り取ったシーンカットを展示。それらを見ながらのトークショーは、とても和やかなムードで進みます。演技について森さんは「ラブストーリーに自分がどう作用していくのか、演じ方次第でみなさんの受け取り方が変わると思ったので慎重に演じた」とむずかしい役どころであったと明かします。山田監督は「森さんと世界中を周り、過酷なロケをがんばって撮影しました。スクリーンで美しい景色と素敵なお芝居を見ていただけるのが本当に楽しみ!」と完成した作品を届けられる喜びを伝えます。

 

世界の果てまで行って、撮影した。

本作は、ボリビア、チェコ、アイスランドなど各国で撮影しています。森さんは、「スケジュールもタイトだけど行く場所も…奥の奥、世界の果てまで行ってみました(笑)。最後の国がボリビアで体力が底をつきそうでしが、たどり着いた先が絶景だった。人生感が変わるというのはその通りで、ウユニ(ボリビア)は本当におすすめです!」と語り、山田監督も「アイスランドのブラックサンドビーチはマイナス20度ですし、ボリビアも空港に着いたところから標高が富士山より高いので過酷でした。そんななか、森さんには本当にがんばっていただきました」と撮影を振り返ります。

この作品で長編映画デビューの山田監督は、「川村元気さんを尊敬していたので、すごいオファーいただいたなと思いました。はじまってみると、ぼくの得意技を信じてくれた。それに、森さんをはじめトップレベルの俳優部のみなさんだったのでいつも通り楽しく撮影できました」と初演出の手応えを口にします。

物語に欠かせない『写真』に関しては「この映画を機に本格的にはじめましたが、今後も撮っていきたい! なかなか趣味が見つからないので…やっと見つかった希望の光です」と森さん。山田監督は、「森さんは写真が本当に上手くて。森さんがお芝居しながら撮った写真が良すぎて実際に使用しています」と大絶賛! 映画と同時並行で撮影した写真集に関しても「森さんとせっかく旅にでるので、記録みたいなものが残せないかなと思って撮影をしました」と教えてくれました。

映画『四月になれば彼女は』FM802公開トークショーでの森七菜さん

 

素敵なロケーションを大スクリーンで観てほしい。

本作の主題歌は、劇映画としては初主題歌となる藤井風が書き下ろした新曲「満ちてゆく」。この曲をはじめて聴いたときの感想を質問されると、「ピアノの伴奏から、映画で感じた余韻を拾いながら吸収してくれる感じが、なんて素晴らしい。風さんの映画に関する理解がすごいんだなと思いました。素晴らしい音楽をつくる人は、素晴らしい映画を観たときの吸収力もすごい!」と森さん。山田監督は「クランクイン前から藤井風さんにお願いしたいと思っていました。はじめて聴いたときは、身体が震えて感情が溢れて泣いてしまうという不思議な体験をした」そうです。

映画『四月になれば彼女は』FM802公開トークショーでの山田智和監督

その後、会場に集まったFM802リスナーから事前に「四月になれば◯◯」というテーマで募集したメッセージを元にトークを展開。〈明るく、ポジティブな印象の森さんに憧れているので、四月になれば…初対面での人見知りをなくしたい〉というメッセージに対して森さんは「私、本当は人見知りです」と明かし、「ネガティブになるときもありますが、線を引いて〈楽屋の外に出たらそういう感情はなし!〉と決める。がんばる線をつくると、元気な子だと思ってもらえるのでぜひ!」とアドバイスを送りました。

最後に大阪のファンへのメッセージとして、「素敵なロケーションを大スクリーンで見てほしいです。みなさんの明日を生きるヒント、自分なりの愛について考えるきっかけになればと思っております」と山田監督。森さんは「関西は公開日の3月22日辺りに桜が開花するそうで。この映画も桜がキーとなっております。春を感じる第一歩として春をお届けできたらと思います」と笑顔で伝えてくれました

映画『四月になれば彼女は』FM802公開トークショーの様子

 

【ストーリー】

「あのときのわたしには、自分よりも大切なひとがいた。それが、永遠に続くものだと信じていた」

四月。精神科医の藤代俊(佐藤健)のもとに、かつての恋人・伊予田春(森七菜)から手紙が届く。“天空の鏡”と呼ばれるウユニ塩湖からの手紙には、十年前の初恋の記憶が書かれていた。ウユニ、プラハ、アイスランド。その後も世界各地から届く、春の手紙。

時を同じくして藤代は、婚約者の坂本弥生(長澤まさみ)と結婚の準備を進めていた。けれども弥生は突然、姿を消した。
「愛を終わらせない方法、それは何でしょう」
その謎掛けだけを残して――

春はなぜ手紙を書いてきたのか?
弥生はどこへ消えたのか?
ふたつの謎は、やがて繋がっていく。

「あれほど永遠だと思っていた愛や恋も、なぜ消えていってしまうのだろう」
現在と過去、日本と海外が交錯しながら、愛する人をさがし求める“四月”が始まる。

 

映画『四月になれば彼女は』

2024年3月22日(金)から、TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズなんば、TOHOシネマズ二条、MOVIX京都、OSシネマズミント神戸などで公開。

原作:川村元気「四月なれば彼女は」(文春文庫)※発行部数:45万部
監督:山田智和
脚本:木戸雄一郎 山田智和 川村元気
撮影:今村圭佑
音楽:小林武史
出演:佐藤健 長澤まさみ 森七菜
仲野太賀 中島歩 河合優実 ともさかりえ
竹野内豊
主題歌:藤井 風「満ちてゆく」(HEHN RECORDS / UNIVERSAL SIGMA)
制作プロダクション:AOI Pro.
配給:東宝

■公式サイト:https://4gatsu-movie.toho.co.jp/

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©2024「四月になれば彼女は」製作委員会

masami urayama

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