映画『トリツカレ男』 佐野晶哉(Aぇ! group)があべのハルカスのイルミネーションを点灯「ジュゼッペの魅力が全国に伝わったらいいな」
きみの笑顔のためなら、なんだってできる──街の人たちから“トリツカレ男”と呼ばれるほど、あらゆることにのめり込む性格の青年・ジュゼッペ。そんな彼が心を奪われたのは、公園で風船を売っていた女の子・ペチカだった。外国からやってきたペチカと仲良くなるため、ジュゼッペはハツカネズミのシエロとともに作戦を練っていく。
長年、多くのファンに愛されてきた、いしいしんじ氏による小説『トリツカレ男』(新潮文庫刊)が、ついにアニメ化。原作をもとにした、せつなくもまぶしいラブストーリーがミュージカルアニメーションとなり、2025年11月7日(金)より全国公開されます。
公開を次週に控えた10月30日(木)には、主人公ジュゼッペ役の佐野晶哉さん(Aぇ! group)が、関西を代表するランドマーク[あべのハルカス]のイルミネーション点灯式に登場。翌日からの一般開放(10月31日〈金〉)に先立ってメイン会場である16階の屋外庭園で点灯ボタンを押し、幻想的なイルミネーションをきらびやかに灯しました。
東京、関西を照らせて幸せ。
あべのハルカスが毎年実施している「天空のイルミネーション」。2025年は「天空のファンタジア」をテーマに、10月31日から2026年2月28日までの期間中、16階・屋外庭園や2階外周デッキ、ハルカス300(展望台)が光で彩られます。
今回のイベントは一般公開前日に行われたイルミネーション点灯式で、あべのハルカス16階の空中庭園に設置された点灯台に、11月7日(金)公開の映画『トリツカレ男』を代表して、主人公ジュゼッペ役の佐野晶哉さん(Aぇ! group)が、本作での相棒・ハツカネズミのシエロとともに登壇。点灯ボタンを押し、地元・関西のランドマークにまばゆい光を灯しました。
実は佐野さん、以前にグループで東京タワーの点灯を務めた経験があるそうで、「東京、関西を照らせて幸せです」と満面の笑みに。きらめくイルミネーションとともに、カラフルでかわいらしい花の装飾が施された空中庭園を見渡しながら、「『トリツカレ男』の世界に出てきそうで、すごくステキです」と魅了された様子でした。
関西出身の佐野さん、あべのハルカスには何度も訪れたことがあるといいます。「家族や友だちと来ましたし、WEST.とAぇ! groupのコラボで撮影したこともあります。WEST.さんはあべのハルカスさんと濃い関係があるので、ぼくたちがおじゃまさせていただいて、いっしょに撮影して。クイズのようにお互いのグループのエピソードを話したりして楽しかったですね」と思い出を語ってくれました。

大阪には青春の全部がつまっている。
大阪のイルミネーションをテーマにしたトークで佐野さんは、「難波・御堂筋のイルミネーションが大好きなんですけど、そのイルミネーションを通った先が松竹座なんです。関西ジュニア時代は、冬の1カ月間クリスマスコンサートのような公演をしていて、毎年冬は松竹座に捧げていました。(関西ジュニアに入って)ちゃんと関わらせていただいたのも冬の松竹座。だから、ぼくの“アイドル人生のスタート”みたいなイメージもあります」と振り返り、「大阪には青春の全部がつまっています」と言い切ります。

アニメーションならではの世界にジュゼッペのカラダを借りて入りこめた。
映画『トリツカレ男』は第38回東京国際映画祭でも上映され、10月27日(月)のオープニングイベントには、佐野さん、シエロ役の柿澤勇人さん、そして髙橋渉監督が参加しました。レッドカーペットを歩いた感想を聞かれると、佐野さんは「いやぁ、気持ちよかったですね〜。今までの人生で一番、自分をスターだと錯覚させてくれる30分でした」と笑顔でコメント。
MCから「そのときの衣装と、今日のイルミネーションには通じるものがあるのでは?」と聞かれると、「確かに、こんな感じのキラキラ感がありましたね! スタイリストさんが3着ぐらい衣装を用意してくれたんですけど、何もわからないので、とりあえずキラキラしたものを選びました。あの日も今日もキラキラしていて、最近はキラキラしっぱなしです」と楽しそうに語ります。
そして、佐野さんが声優として心血を注いだ本作が、いよいよ11月7日(金)に公開されます。
「ドキドキしています。今年のはじめに声を入れさせていただいて、ジュゼッペに命を吹き込みました。それからずっと公開を楽しみにしていて、“やっと見てもらえるんだ”というワクワクと、“ジュゼッペという魅力的なキャラクターのよさが全国に伝わったらいいな、伝わるかな?”というドキドキと、いろんな感情でいっぱいです」と胸の内を明かします。
また、「演じていて楽しかったシーンは?」と問われると、「どこやろう……」と少し考えたあとで、「空を飛んでいるシーンが楽しかったです。ミュージカルアニメーションなので、歌唱シーンがたくさんあるんですけど、空を飛びながら歌って、笑い声を入れて。実写のドラマや映画ではできない、アニメーションならではの世界に、ジュゼッペのカラダを借りて入り込めました」と教えてくれました。

『トリツカレ男』は温もりのある映画。ぜひ、暖を取りきて。
本作の主題歌と劇中のオリジナルソングは、Awesome City Clubのatagiさんが制作。佐野さんも多くの楽曲を歌っています。「atagiさんがつくった楽曲は唯一無二。デモ音源ではatagiさんご自身が歌われているのですが、もう120点の歌唱なんです。ハードルが上がりきった状態でぼくのレコーディングがあって、atagiさんを超えることはできないので、ジュゼッペとして別のフィールドでの120点をめざしました」と明かします。
そして、MCが「その結果として――」と振ると、「130点が出ました(笑)」と佐野さん。関西らしい軽妙なやりとりで、会場をあたかい笑いに包みました。
点灯式の最後には、佐野さんから本作を楽しみにしている方へのメッセージが送られます。「先ほどボタンを押してイルミネーションを点灯した瞬間、風が吹いて一気に寒くなりました。秋・冬が来て、人肌が恋しくなる季節だと思います。そんなときは、ぜひ映画『トリツカレ男』で暖を取りにきてください。本当にやさしさにあふれた、温もりのある作品だと思います。家族や友だち、恋人など、大切な人と何度も劇場で楽しんでいただけたらうれしいです」。

映画『トリツカレ男』
2025年11月7日(金)から、TOHOシネマズ梅田、大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズなんば、MOVIX京都、TOHOシネマズ二条、OSシネマズミント神戸などで公開。
公式サイト:http://toritsukareotoko-movie.com
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