【関西学生サッカー】「90分の感動を支える舞台裏」森口こはる学生準幹事長インタビュー

Jリーグで、日本代表で、海外のビッグクラブで、今、大学サッカー出身の選手たちが活躍しています。関西学生サッカーからも今年はすでに15選手のJクラブ内定が発表されました。そんな関西学生サッカーリーグの魅力をさらに高めるために、試合の舞台裏で頑張っているのが「学生準幹事」のみなさんです。来場者が快適に観戦できる環境をつくり試合を盛り上げる学生準幹事たちの活動や思いを、今シーズン学生準幹事長に就任した森口こはるさんにうかがいました。

 

関西学生サッカー連盟準幹事長 森口こはるさん(京都橘大学3年)

 

出会いがあり、気づきがある。楽しみながら学生サッカーに関われる。

 

まず、関西学生サッカー連盟(以下学連)の学生準幹事について教えてください。

「学生準幹事は、関西学生サッカーリーグの運営をサポートする組織です。具体的には、土日にある試合の関係者用受付で来場者に対応したり、会場をご案内したり。試合の場内アナウンスも私たちの担当です。また、学連には『関西学生サッカーファンクラブ』があって、その会員の方に送るファンクラブニュースの制作なども行っています。そういった活動を通じて関西学生サッカー全体を盛り上げるのが私たちの役割です」

 

スタジアムではいつも笑顔で迎えてくれますね。みなさん楽しそうですが、学生準幹事の活動の魅力は何でしょう。

「運営という立場で試合に関わっていると、今まで知らなかったことへの気づきがあり、見える世界が広がります。そこがいちばんの魅力ですね。たとえば90分の試合には、選手やチーム関係者以外にも舞台裏でたくさんの人たちが関わっています。大会を運営する学連のスタッフや施設の関係者、サッカー協会の方、スポンサーの方、試合を見に来られるスカウトやメディアの方…。そういう方々の努力や思いが試合を支えていることがわかると、サッカーや試合運営に対して多面的な見方ができるようになりますし、リーグ運営への理解も深まります。特に、学生幹事・準幹事など同じ年代の学生たちが試合運営に頑張っている姿はすごく刺激になりますね。そういった一人ひとりの一生懸命な気持ちも試合の感動につながっていると思います」

 

やりがいがあって充実した活動だと思いますが、それだけに忙しいのではないですか?

「活動自体は試合のある土日が中心なので、部活のような忙しさはありません。他にやりたいことがあっても両立しやすいのが学生準幹事のいいところです。私も、学生準幹事をやりながらアルバイトをしたり遊びにいったり、自分の時間も楽しんでいます。もちろん学生準幹事の活動自体もすごく楽しいですよ。試合の日は1日中忙しいですが、学生準幹事同士はとっても仲が良くて、早くみんなに会いたくて試合までの一週間が待ち遠しいくらいです。メンバーは出身地も大学も学年も違うけど、だからこそ話も盛り上がりますし、何より先輩・後輩ができるのはいいですね。先輩方からはいろいろなアドバイスももらえて、学生生活もずっと有意義になります」

 

試合の運営では、サッカー部に所属する学生幹事と協力する場面も多いと思いますが、学生幹事のみなさんはどんな人ですか? 体育会系って怖いイメージがありますが。

「怖い人はいないです(笑)。真面目でしっかりしていて、優しい人が多いです。大学も違いますし最初はお互いに人見知りな感じなんですが、一緒に活動していくうちに仲良くなれます。他大学の友人ができるのは学連で活動する魅力ですね。住む場所も育った環境も違う人と友だちになれるって、すごく楽しくて豊かな経験です」

 

学連の活動をしていると就職に有利という話も聞きますが、そのあたりはいかがでしょうか。

「就職活動でのアピールポイントになるという話はよく聞きます。あと、学連の活動では世代を超えた人と接することが多いので、大人の方と接する時のマナーが身についたり、物怖じせずに話せるようになるというのはありますね。アルバイト先などで目上の方と接するときにも学連での経験が役立っている実感があります。

実際の就職先は、サッカー関係に限らず人それぞれですが、Jクラブのスタッフを目指して準幹事になったという先輩もおられます。私は今年3回生なので就職活動はまだこれからですが、将来はサッカーに関わる仕事に就けたらいいなと思っています」

 

関西学生サッカーを盛り上げるために、一生懸命にサポートしたい。

 

森口さんは名門・京都橘高校男子サッカー部でマネージャーをされていたそうですね。そもそもサッカーに関わったきっかけは何だったんですか?

「サッカーが好きというより一生懸命な人が好きで、頑張っている人を応援したいとずっと思っていました。そんな時に出会ったのが京都橘高校の男子サッカー部です。チームを支えたい。この部活で3年間を過ごしたい。そう思ってマネージャーになったのがサッカーと関わるきっかけです。マネージャーって、自分たちのサポートの仕方も勝敗につながっていると思うんです。それだけに責任も大きかったしプレッシャーもありました。でも、だからこそ充実した3年間になりました」

 

大学ではマネージャーではなく学連の学生準幹事を選ばれました。

「マネージャーとして3年間やりきったという実感があったので、次はまた新しいことをしたいと思っていました。でもサッカーを離れることに未練もあって。そんな時に、高校サッカーを取材に来ていたメディアの方から学連のことを聞きました。マネージャーは自分のチームを中心にサッカーと向き合いますが、学生準幹事は運営というどのチームにも公平な立場でリーグ全体を俯瞰します。学生準幹事での経験から学ぶことは多いですし、自分自身の成長にもつながっていると思います」

 

学生準幹事の仕事で心がけているのはどんなことですか?

「来場された方が気持ちよく観戦できるようにいつも笑顔で対応することや、スタジアムのご案内もわかりやすく丁寧に言えるようにと心がけています。

場内アナウンスでは、選手一人ひとりのモチベーションを高めるつもりで放送しています。高校サッカーではアナウンスがあるのは特別な試合で、それだけ選手のモチベーションも上がっていました。学生サッカーでは1部リーグはアナウンスがあるのが基本だけど、選手にとって一試合一試合が大切なことには変わりません。アナウンスは素人だけど、私も一試合一試合が特別だという思いで取り組んでいます」

 

森口さんは今年3年生で学生準幹事長に就任されました。これからの抱負を聞かせてください。

「学生準幹事にできることはたくさんあります。受付、案内、アナウンスなどの活動をスキルアップさせることや、ファンクラブニュースの内容を広げていくなど、活動をもっと充実させたいですね。そのためにも、まずは自分がお手本となれるよう高い意識を持って取り組んでいきたい。そして、学生準幹事のメンバーを増やして、もっといろいろな活動にチャレンジしたいと思っています。

関西圏の学生であれば誰でも学生準幹事になれますので、興味があればぜひ参加してみてください。一緒に関西学生サッカーをもっともっと盛り上げていきましょう」

 

 

学生準幹事の募集内容など詳しい情報は関西学生サッカー連盟ホームページをご覧ください。

準幹事募集の詳しい内容はコチラ。

メッセージ:2021年準幹事長・工藤愛梨さん

メッセージ:2022年準幹事長・森口こはるさん

関西学生サッカーファンクラブについてはコチラ。

 

 

 

 

Michio Kii

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