映画『Dr.コトー診療所』16年経った“今”も、島の暮らしはつづいている。

人を救って 人に救われて、ずっと、ここで生きてきた。――― 医師のいない離島へ赴任してきた外科医〈Dr.コトー〉五島健助が島民の信頼を徐々に得て絆を深めていくヒューマン医療ドラマシリーズ『Dr.コトー診療所』。2006年の第2シーズン終了から16年が経った2022年、映画となって復活しました。(2022年12月16日(金)から全国公開)

舞台はおなじみの志木那島。コトー先生と島民たちは、今も島で懸命に生きています!

 

美しい島の坂道を自転車で走る、コトー先生が帰ってきた!

まっすぐな坂道をコトー先生が自転車で走っていく―――。そのシーンを目にした瞬間、「ああ、コトー先生はまだ島で暮らしている」と懐かしさとうれしさで胸が熱くなる。そう感じる人は多いのではないでしょうか。

 

ドラマ『Dr.コトー診療所』は、山田貴敏さんの同名漫画を元にしたフジテレビの人気ドラマシリーズ。2003年から2006年にかけて放映され、2006年の第2シーズンでは最高視聴率25.9%という驚異の記録を残しています。

医師のいない離島へ赴任してきた外科医〈Dr.コトー〉こと五島健助。当初は都会からの医師を受け入れられない島民から敬遠され、満足な機器がそろわない離島の医療状況にもとまどいますが、諦めず、辛抱強く立ち向かっていきます。一方の島民たちは、奮闘するコトーの姿を目にし、さらにはその技術によって救われることで信頼を寄せていき、医師としても、ひとりの人間としても認めて島の家族として迎え入れるのです。

ドラマではその過程が丁寧に描かれ、視聴者であるわたしたちは〈コトー先生と島民が志木那島で本当に生きている〉ように感じて、ともに泣き、笑っていました。

 

ドラマシリーズ終了から16年。多くのファンから復活を熱望されていた作品ですが、期待が大きいだけに見る側のハードルはグンと高くなっています。〈あの名作を超えられるのか?〉という不安も過る人もいるでしょう。しかし、大きなスクリーンに映し出される島の圧倒的な美しさと、吉岡秀隆さんが演じるコトー先生の変わらない佇まいを目にした途端に、そんな小さな不安は一気に吹き飛びます。島を俯瞰するドローンのように、Dr.コトーの世界を見守れるのです。

映画『Dr.コトー診療所』の一場面。

 

16年の年月を重ねた、コトー先生と島の人たちの“今”。

映画のなかでも、16年の時間はしっかり流れています。コトー先生の髪はすっかり白くなり、愛車はこぐのがラクな電動自転車にチェンジ。数年前には長年支えてくれていた看護師の星野彩佳(柴咲コウ)と結婚し、彩佳はお腹に子どもを宿しています。そう、コトー先生はもうすぐ父親になるのです。

また、島の人たちも健在。市役所の職員でコトーの一番の理解者である和田一範(筧 利夫)やお調子者で口が悪い元・漁労長のシゲさんこと安藤重雄(泉谷しげる)は相変わらず元気で、コトー先生に憧れて医師を目指しているタケヒロの父親・原 剛利(時任三郎)は漁にでています。困難を乗り越えた彩佳の両親・星野正一(小林 薫)と星野昌代(朝加真由美)は仲睦まじく、孫の誕生を心待ちにしています。

スクリーンに映し出されるのは16年経っている島の暮らしで、状況に変化はあるけれど、変わらずにたくましく生きている様子がわかります。さらに映画では、彩佳に憧れて診療所の看護師になった西野那美(生田絵梨花)と東京の大学病院の御曹司で研修のために診療所へ来た若き医師・織田判斗(高橋海人)がメンバーに加わり、島と診療所にフレッシュな風を吹かせます。

映画『Dr.コトー診療所』の一場面。

一見すると、昔と変わらないおだやかな暮らしがつづく志木那島。しかし、16年という時間のなかで皆は歳をとり、過疎高齢化が進んでいます。また、大きな恵みを与えてくれる自然は時として残酷な試練を与え、ドラマ同様に理想だけでは解決できない現実が襲いかかってきます。

抗えない現実のなかで、生きていくとはどういうことなのか? 命を助けることに取捨選択はあるのか? 本作でも多くのことを考えさせられるのです。

コトー先生、そして島民たちはどのような決断をし、どのように行動していくのか―――。ぜひ、映画館で確認してみてください。

映画『Dr.コトー診療所』の一場面。

 

オリジナルスタッフ&キャストが再集結。もちろん、主題歌はあの曲です!

本作にはオリジナルキャストが再集結しています。吉岡秀隆さん、柴咲コウさんといったメインキャストはもちろん、脇を固める島民たちもそのまま。芸能界を引退していたタケヒロ役の富岡 涼さんが本作のためだけに俳優復帰したのも大きな話題です。

また、2003年から2006年にかけて放映されたドラマシリーズで出演していた神木隆之介さん、伊藤歩さん、蒼井優さん、堺雅人さんらゲストキャスト陣も出演。彼らもまた、16年という時を経た現代で自分たちの道を歩んでいるところを見せてくれます。

 

キャストだけでなく、スタッフ陣もドラマシリーズメンバーが集合。演出を努めた中江功監督、脚本を執筆した吉田紀子さんだけでなく、カメラマンや美術チームなどのスタッフも本作のために駆けつけ「Dr.コトー診療所」の世界を創り上げています。

そして、主題歌はシリーズの代名詞である中島みゆきさんの『銀の龍の背に乗って』。この曲が流れると、条件反射で泣けてくるドラマファンは多いはず。映画でも、力強くもやさしい歌声が心を救ってくれるようです。

映画『Dr.コトー診療所』の一場面。

©山田貴敏 ©2022 映画「Dr.コトー診療所」製作委員会

 

『Dr.コトー診療所』

12月16日(金)から、TOHOシネマズ梅田、大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズなんば、TOHO二条、OSシネマズミント神戸などで公開

公式サイト:https://coto-movie.jp/

masami urayama

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