大体大、首位攻防戦を制す。立命大が関学大に勝利。関西学生サッカー第10節。

11月7日(土)・8日(日)、関西学生サッカーリーグ後期第10節4試合が開催されました。

注目の首位攻防戦、大阪体育大学とびわこ成蹊スポーツ大学の試合は、先制した大体大が一度は追いついたびわこ大を退けて2-1で勝利。消化試合が少なく優勝の可能性を残す関西学院大学と立命館大学の試合は、サンフレッチェ広島に内定している立命大MF15藤井智也選手のゴールもあり、立命大が1-2で勝利しました。好調の桃山大学と阪南大学の試合は、どちらも譲らず1-1のドロー。そして、昇格チーム同士の対戦となった甲南大学と同志社大学は、同大がFW9長谷川雄大選手のハットトリックもあり2-4で勝利しました。

次週はいよいよ最終節の第11節。優勝の可能性があるのは、大体大、阪南大、関学大の3チーム。大体大は関学大との対戦で、引き分け以上で優勝が決まります。

一方、2021年1月に予定されている全国大会への出場枠をめぐる戦いも見逃せません。リーグ戦は11節までですが、延期試合が6試合あるため上位チームといえども予断を許さない展開。関西学生サッカーリーグの熱いシーズンはまだまだ続きます。

 

第10節 結果 11/14(土)・11/15(日)
大体大 2 (1-1) 1 びわこ大
関学大 1 (0-1) 2 立命大
桃山大 1 (1-1) 1 阪南大
甲南大 2 (1-2) 4 同大
関西大 – 京産大(延期)
近畿大 – 大院大(不戦試合)
※( )内は前半

第10節 順位(暫定)
1 大体大  勝点23(10) 差8
2 びわこ大 勝点19(10) 差4
3 立命大  勝点17(9) 差6
4 桃山大  勝点17(10) 差3
5 阪南大  勝点14(8) 差2
6 甲南大  勝点14(9) 差1
7 関学大  勝点13(7) 差1
8 京産大  勝点11(9) 差3
9 関西大  勝点10(7) 差0
11同大   勝点9(10) 差-13
10大院大  勝点7 (10)差-11
12近畿大  勝点1 (11)
※( )内は試合数。不戦試合を含む。

近畿大学の通年成績は最下位。第1節~第3節までの近畿大学の試合結果は記録に残り、第4節以降は不戦試合として対戦相手に勝点3が与えられます(スコアは記録されません)。ただし、順位決定の際に勝点が並び不戦試合のスコアが影響を及ぼす場合は、勝点はそのまま、得失点・総得点に関しては近畿大学との対戦スコアを除いた点数で順位を決定します。
※近畿大学の第3節までの成績:△立命大1-1、●関西大1-0、●京産大1-4

第11節 11/21(土)・11/22(日)
大体大 – 関学大
びわこ大 – 桃山大
京産大 – 甲南大
大院大 – 同大
立命大 – 関西大(未消化試合)
阪南大 – 近畿大(不戦試合)
※立命大と関西大の試合は日程の都合で未消化試合となります。チームごとに消化試合数が異なるため、最終順位は勝点を試合数で割る「勝点率」で決定します。

なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため本大会は無観客試合となっておりますが、1部リーグの全試合は関西学生サッカー連盟公式YouTubeチャンネルで録画配信しています。

 

 

試合レポート

関西学院大学vs立命館大学

4位立命館大学と7位関西学院大学との勝点差はわずか1。立ち上がりからお互いにボールを奪うとすぐ前へという積極的な展開になりました。序盤は関学大のシュートも多くやや押し気味な展開でしたが、徐々に立命大も関学大のゴールへ攻め上がり、44分には立命大MF18青木大和選手からのパスを受けたMF15藤井智也選手がシュートを決めて先制。前半は立命大が1点リードで折り返します。

追いつきたい関学大ですが、立命大の堅い守りに阻まれて思うように突破を図れません。そのまま試合は終盤にもつれ込むと、89分には立命大FW10延祐太選手のシュートが決まり立命大が0-2とリードを広げます。次につなげるためにもこのままでは終われない関学大、アディショナルタイムには、FW7山見選手の右サイドからのパスに飛び込んできたFW26木村勇大選手が頭で押し込んでゴール。しかしほどなくタイムアップ。2-1で立命大が勝利しました。

立命大は、関西大学戦が未消化試合となったため次節は試合がありません。関学大は、次節は首位大阪体育大学と対戦します。

 

大阪体育大学vsびわこ成蹊スポーツ大学

首位大体大を勝点1差で追う2位びわこ大の試合も、立ち上がりから両者攻めあう展開になりました。開始7分、大体大のファーストシュートは「まさかここから」というMF5大崎航詩選手の思い切ったミドルシュート。これがびわこ大のゴールネットを揺らし、大体大が先制点をあげます。しかしびわこ大も12分にMF11泉柊椰選手からFW9清水一雅選手へ、前節の立命大戦と同じホットラインで同点に追いつくと、それ以降は試合のペースを握り大体大にシュートを許しません。

1-1で迎えた後半は、逆に大体大ペース。55分にMF10野寄和哉選手のパスを後半から入ったMF6疋田優人が決めて2-1とリード。さらに堅いディフェンスでびわこ大にシュートを許さず、最後までリードを守り切りました。

最終節となる第11節、大体大は関学大との対戦で引き分け以上で優勝が決まります。びわこ大は勝点差2と迫る4位桃山大との対戦。全国大会出場のためにも勝利してリーグを終わりたいところです。

 

立命館大学vs関西学院大学、大阪体育大学vsびわこ成蹊スポーツ大学の試合の模様はフリーメディアoneのFacebookで写真で紹介していますので、あわせてご覧ください。

 

 

 

Michio Kii

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