【南紀オレンジサンライズFCコラム #72】街と人そしてクラブ

『サッカークラブを通じた地域創生を目指して！』　和歌山県の紀南地方を中心に活動しているサッカークラブ「南紀オレンジサンライズFC」のリレーコラム。今回は古賀洋之選手からの投稿です。

【2年目を迎えて】

僕が南紀オレンジサンライズFCのサッカー選手としてこの和歌山県紀南地方に移住してきて、約2年。

僕が思う。
街と人そしてクラブ。

今、世界にはたくさんのサッカークラブがある。
それはプロだけでなく、アマチュアでも。
それぞれがいろんな想いや構想を持っている。
サッカーだけではない。
他のスポーツや団体が活動していくなかで、街との関係性というのは結果を出すことと同じくらい重要なことだと今では思っている。

「街に愛される応援される」
そんなクラブは必ず強くなれるはず。

クラブの始動から約2年。
僕たち南紀オレンジサンライズFCはどうだろう？
この街と寄り添って共に歩んでいるのか？
この街の人たちに良い影響を与えられているのだろうか？
どれだけの人に愛される応援されるクラブになっているだろうか？

2年間やってきて、
応援してくれるファン、サポーターも少しずつ増えてきた。
クラブ始動からいつも応援してくれるサポーター。
試合があれば、少し遠い街にでも駆けつけて応援してくれるファン、サポーター。
遠くにいるけど、SNSをチェックしてくれる人。
選手が働かせてもらっている職場の人。
イベントや何かの縁で出逢った人。
僕たちにもそんな応援をしてくれる人たちができた。

街があって、人がいる。
これは当たり前のこと。
今はそこにクラブがある。

僕らのクラブが始動する前まではこの街に「サッカー」という存在はかなり薄い存在だったといろんな人たちから聞いた。
僕らのファン、サポーターの皆さんはサッカーは見たことがなかったという人も多くいる。
でも、南紀オレンジサンライズFCができてからその人たちの生活に貴重な週末にサッカーという存在ができた。

これは本当に凄いことだと思う。

街と人を巻き込みながらクラブは、少しずつ大きくなっていく。
いきなりは大きくならない。
日々の生活、仕事、クラブでの活動。そしてサッカー。
間違えながらも何度も何度も見つめ直して、続けていくことでクラブは大きくなっていく。

街に愛されるクラブへ

今、僕は南紀オレンジサンライズFCの選手としてこのコラムを書かせてもらっている。
このクラブは5年後、そして10年後どうなっているだろう？

僕は、今よりもほんの少しでいいからこのクラブを想ってくれる人たちに囲まれて、この街に愛されていると感じられる。
そんなクラブであってほしい。

街と人そして南紀オレンジサンライズFC。
おそらくすべてを巻き込むことはできないだろう。
ただ、南紀オレンジサンライズFCを応援してくれる人、大切に思ってくれる人たちを1人ずつでも巻き込んでいけたならどれだけ素敵なクラブになっていけるんだろう。